見直される木造建築   木造ビル建設が可能に

 見直される木造建築 これは昨日の朝日新聞の記事です。私はなぜか気が付かなったのですが妻が

切り抜きしていました。

 

 木造建築が住宅だけでなく学校や病院という公共建築を木で建てる例が増えているという。

日本の木造建築工法から、木造でビルを建てるまでの工法の変遷と、建築法の変化を述べている。

 

 藻谷浩介とNHK広島取材班著による「里山資本主義」で、岡山真庭市 銘建工業の中島社長が

バイオマス発電と木造建築の先進国オ−ストリアから学んで日本でも木造でビルを建てるというのが現実味をおびてきた。この記事によると2016年に、建築法が改正され大規模な建造物を建てるためのCLTとよばれる板の一般利用が解禁された。

 

 2013年に発刊された里山資本主義のなかで「21世紀先進国はオ−ストリア」の章をパラパラと読み直してみると、最初読んだときは気が付かなかったその先進的な考え方に改めて感銘をうける。
 

hirad3519 | 藻谷浩介 | 20:50 | - | - | - | - |

観光立国の正体と獣害対策を読んで

 観光立国の正体は、藻谷浩介と山田桂一郎の共著 になっている。

 

 そんなに面白い本なんだと思って読んだんですが、実際に地域で活動されている人と、遠くから眺めている人とでは感覚が違うようで、東京から上っ面しか見ていない私にとっては、そうなんだというような感じでした。

 

 山田桂一郎さんは「しなやかな日本列島のつくりかた」でもでてきました。すごい人だとはわかっていましたが、「富裕層をタ−ゲット」にの場面で、私には気の遠くなる話で、ちょっと難しいなというのがその時の感想でしたが、今回は理解できそうな感じでした。宣伝ではなくマーケティングが大事。観光は地域を豊かにするための手段である。地域全体が豊かにならないと観光地としては長続きしない。だから、観光ビジネス関係者だけでなく地域全体で観光の中身を作りかえ、観光客の需要がどういうところにあって、それを取り込むにはどうしたらよいかという「戦略にたち根本から事業を見直す」というマーケティングが重要だというのは理解できるところです。

 

 獣害対策は井上雅央著 井上さんは大学も農学部出身で、農研機構 近畿中国四国農業研究センタ−鳥獣害研究チ−ム長などを歴任し退職後は同センタ−専門員として各地の獣害対策のアドバイザ−をされている。

 

 まだ半分しか読んでいないけど、ものすごく具体的で実践的なアドバイスは多くの経験、研究のたまものです。

 

 観光立国の正体で藻谷浩介が「佐世保あたりの魚のうまさは日本一。最高の素材が全部揃っていて、私イチ押しのセントラルホテル佐世保を筆頭にいいホテルも多い」という場面があります。

大手の水産会社の社員だった人から魚は南より寒いとこの方がうまいと専門的に言われて、それがいつも心にあったのですが、日本全国飛び回っている藻谷浩介が佐世保あたりの魚のうまさは日本一というのですから、間違いない。

 

 セントラルホテル佐世保の良さを指摘はしていませんが、このホテルは妻と義妹が佐世保に行ったらよく使っている。それも数日宿泊するときもある。値段も普通、むしろ安いほうかもしれません。そのため私も何度か宿泊したことがありますが、とにかく印象的なのは従業員の接客態度が抜群、それはレストランの従業員も含めて。それだからいろいろなところで宿泊者本位のホテルになっている。

こんな本に出てくるとは知らなかった。

 

 

 

 

hirad3519 | 藻谷浩介 | 18:23 | - | - | - | - |

「漁業」は豊かさをはかるモノサシである 和の国富論第二章 (続)

 漁業が元気でいるためには、国土の健全性が総合的に保たれていて、長い海岸線に沿って漁業者が分散して住める状態にあり、山と海の自然の恵みの循環を守りながら、そこで獲れた魚介類をスム−ズに都会に送る流通インフラが整っていなければならない。

 最後に濱田先生はまとめみたいに上記のことを述べている。素人の私からみればごく当たり前のことにみえるが、現実にそうなっていない、あるいは将来そうならないことが予想されるので、このようなことを結論として導いている。

 昨日の新聞記事に、EU離脱との関連で、イギリスの北海の豊かな漁場に臨むグリムズビ−は1950年代までは、世界最大級の漁港として栄え、英経済のエンジン役だった。だが、アイスランドとの漁獲戦争や、EU加盟後の漁獲量割当制を経て、漁業は急速に衰退。多くの住民が職を失い、今は若年層の4人に1人が失業状態と英国でも最悪の経済状況にある。全盛期に600隻あったトロ−ル漁船は姿を消した。

 このように政府の政策によっては、日本の漁業もどうなるかわからない。ノルウェ−は非EU加盟国ながらEUやロシアとの関係で漁船ごとに漁獲量を割当てる制度をやっている。「その結果漁業経営の収益性が安定・発展した」「儲かっている、成長産業だ」「だから日本もノルウェ−をみならえという議論が大きい」。しかし濱田先生は、ノルウェ−政府の資料によると、漁船数も漁業者数も激減し、一方で高収益になっている漁業もあれば、マイナス収益の漁業もあり、流布されているイメ−ジとは異なる。それにサバやニシン、サ−モンなど7種類で漁業生産の8割を占めるので、漁業構成(魚種)が多い日本と比較することはできない。

 成長産業論者がいう議論にのることなく、日本の漁業は今までやってきた、漁師、卸売など漁業関係者の意見を尊重しろというのが濱田先生と藻谷浩介の対談の内容だとおもう。

hirad3519 | 藻谷浩介 | 16:49 | - | - | - | - |

「漁業」は豊かさをはかるモノサシである 和の国富論第二章

 和の国富論第二章を簡単にまとめようとしたけど、なかなか難しい。

 このブログでも何度か書いていますが、生月の親戚が漁師の家だったので、小学校高学年の夏休みはほとんど生月で過ごしていた。従兄弟たちは巻網船団に乗っていたけど、その両親が生月沿岸で漁をしていて、それが面白くて。夕方に船は出港して網を海に仕掛け、翌朝早くその網を引き揚げると、海の下から真鯛や石鯛などがキラキラひかりながら上がってくるのは壮観だった。

 夕食はいろいろな魚料理があって美味しく楽しいものでした。数年まえ帰省したときもいろいろな魚をその家独特の料理の仕方でもてなされて子供のころをおもいだしたものです。

 東京ではス−パ−でパックにした切り身が主流です。一匹の魚を料理するのは時間がかかるのでできないし、妻もあまり料理の仕方を知りません。私はMRIの検査で無症候性脳梗塞と診断されたことがあるので、できるだけ魚を食べるようにしているけど、ス−パ−で買ってきた切り身の刺身を食べても美味しいという感じはあまりしない。和の国富論でいう「魚食リテラシ−(魚を食べる知識技能)」の低下を地でいっているということになります。

 漁業が元気でいるためには、国土の健全性が総合的に保たれていて、長い海岸線に沿って漁業者が分散して住める状態にあり、山と海の自然の恵みの循環を守りながら、そこで獲れた魚介類をスム−ズに都会に送る流通インフラが整っていなければならない。
 しかも、それなりにお金を出して、魚を味わうリテラシ−と精神的余裕のある人々が、産地にも都会にも一定数以上住んでいなければならない。と、濱田武士(漁業経済学者)と藻谷浩介は最後に言っています。
 
hirad3519 | 藻谷浩介 | 20:00 | - | - | - | - |

林業  速水亨(速水林業代表)氏との対談をよんで

    日本の林業はむずかしい局面にある。1960年に輸入関税が撤廃され、半世紀以上輸入品とのコスト競争を続けている。木材の価格は1980年を境にスギが10分1、ヒノキはそれ以下に下がっている。

  年輪の幅がきれいにそろった木を育てるには、木は年をとればとるほど成長量が衰えていくので、逆に成長量が増えるように、木の成長とともに間伐をして、一本あたりの枝葉の量を増やし、太陽光を取り入れる力を強くしていかねばならない。間伐は数年後の状態をイメ−ジしてやらないと立派な木を育てることはできない。

  速水代表は林業は生き物なので、木の生理を理解して、木と上手に会話ができなければならいという。木の高さや太さ、樹齢と本数などを全部しらべて販売時の予想価格とともに、すべてデ−タ化している。

 経験とデ−タ化、実証主義で、50年あるいは100年以上をイメ−ジしながら経営をしなければならないので、短期の利益を求める大企業に林業は不向きだという。又木は毎年自然に成長していくので、毎年何%か必ず成長する資産でもあるとも言っている。
 
 この対談では違法伐採の規制などいろいろな問題点をご指摘されている。市場に任せていては林業はなりたたず、日本の7割ちかくが森なので国民みんなが関心をもって注意していかなければ数百年後にどうなっているかわからないと警鐘をならしている。
 
hirad3519 | 藻谷浩介 | 13:13 | - | - | - | - |

和の国富論    藻谷浩介著

 新聞の広告に藻谷浩介の新著があったので、購入して最初のほうだけすこし読んでみました。

 「デフレの正体」「里山資本主義」「しなやかな日本列島のつくりかた」に続く新著だと思う。
「里山資本主義」はわかりやすい本でしたが、「しなやかな日本列島のつくりかた」は言わんとすることはわかりましたが、何度か読み返さないと深く理解するのにはむつかしいところがあったような気がします。

「和の国富論」も対談集の形式になっているので、「しなやかな日本列島のつくりかた」の続編か。

帯には、6人の”現智”に学ぶ<脱・競争の成長原理>
「林業」に学ぶ超長期思考                                               速水亨(速水林業代表)
「漁業」は豊かさを測るモノサシである              濱田武士(漁業経済学者)  
「空き家」活用で日本中が甦る          清水義次(都市・建築再生プロデュ−サ−)
「崩壊学級」でリ−ダ−が育つ                  菊地省三(元小学校教師)
「超高齢社会」は怖くない                         水田恵(株式会社ふるさと代表取締役社長)
「参勤交代」で身体性を取り戻す                                養老孟司(解剖学者)

 どれも私には予想のつかないものばかりです。時間をみつけて読んでみたいと思っています。
hirad3519 | 藻谷浩介 | 14:08 | - | - | - | - |

2040年 若年女性流出で市が消滅か? 

 






  銚子から香取市佐原に向かう電車のなかから。 はるか向こうに利根川が。

 2年前の12月、江戸情緒が残る佐原に行ったことがある。ところがちょうど佐原に近くなるにつれ雨がひどくなってくる。これはやみそうもないと感じて、佐原の先、銚子に行けばホテルもあることだしと、銚子で一泊することにした。

 若いとき銚子に一度きたことがあって、今でも印象に残っているのは、女性(おばさんたち)の言葉づかいが悪いこと、悪いというより元気があるというか、とにかく銚子は元気のよい活気のある町だった。そんな記憶が強かったのが、2年前に行って、夜の7時ごろ駅前の商店街を歩いてみると、シーンと静まり返っている。ところどころ飲食店やホテルに灯りがついているぐらいだった。

 日本創生会議が2040年、896市町村が消滅かという発表があった。そのなかで2,3の市を例にだしていたけど、そのなかに銚子があったので、なるほどなという感じがした。
私が銚子に行ったあとで、なにかの新聞か週刊誌に、銚子から鹿島に人口が流出している、その理由が、銚子より鹿島のほうが子育ての環境がよいというものです。

 子供から老人まで、生活しやすい地域には人があつまることになるのでしょうか。病院、保育園、学校、介護施設、老人ホーム、文化娯楽施設、こういった住民が求めるものを整えていけば、その決果として、住みやすい場所には人が集まると、千葉県佐倉市に「ユーカリガ丘」という「自然と都市機能が調和した21世紀の新環境都市」を開発した、不動産会社社長嶋田哲夫さんが藻谷浩介との対談で述べている言葉です。
hirad3519 | 藻谷浩介 | 19:17 | - | - | - | - |

「木造の大型ビル普及が目標」 銘建工業社長 中島浩一郎

 最近の日経の夕刊、らいふプラス 人間発見で、里山資本主義で紹介された、岡山県真庭市で製材や住宅建材メーカーを経営している銘建工業社長、中島浩一郎さんが4回にわたって「里山の可能性を信じて」としてご本人の気持ちを書いている。

 製材工場からでる費用としてお金を支払っていた木屑を木質バイオマス発電に利用、製材工場の電気をすべてまかなう他、余った電気を売却して利益をえるようになったこととして紹介されていた。

 しかしそれに留まることなく、木材で大型ビルを建設、普及させることが目標という。97年にオーストリアに合弁会社ラムコ社(ソレナウ市)を設立しました。この会社は製材加工場の経営だけでなく、バイオマス利用や高強度の木質構造材CLT(クロス・ラミネイティド・ティンバー)に関する技術を学ぶ拠点にした。CLTは挽き板を木の繊維方向で直交させて積み重ねる厚板で90年代に開発され、欧州では構造材として使われていた。軽量で断熱性に優れ、工場加工したパネルを運び込んで組立られるため、鉄筋コンクリートなら3週間かかる構造材の組み立てが2日で可能になる。ロンドンで9階建てマンション、ウィーンで大型商業施設の主要建材として採用実績がある。

 国内には戦後大量に植えられたスギがありますが、用途がなく、国や自治体の関係者は頭をかかえている。CLTはその利用法の一つとしてお役に立てそうである。幸い、国土交通省や農林水産省など関係省庁が強い関心を示してくれている。

 当初は2020年までに中層、大規模建築の構造材として普及させる考えでしたが、大幅に早まる予定で、法制度面のメドが立てば、認知度を高めるため、東京の表参道にCLTを使った7階建てくらいのビルを建設するつもりだという。と抱負をかたっている。

 ちなみにオーストリアは森林国家で、森林をうまく管理することによって、石油を外国から購入することなく、木質バイオマス発電や水力発電等で電気をまかなっているという。ギリシャやスペインなどの財政危機に端を発したECの財政問題で、オーストリアだけはなんの問題もなかったという。うらやましいかぎりです。

hirad3519 | 藻谷浩介 | 18:49 | - | - | - | - |

藻谷浩介著 地元から奇跡が始まっている。

 
藻谷浩介の[里山資本主義]の次に出版された本を、新聞広告でみたのですぐTUTAYAで購入して、斜読みした。3月の半ばごろです。藻谷浩介が7人の「現智の人」と対話した対話集です。

 「現智の人」とは、年代もバックグラウンドもさまざまですが、それぞれが特定の分野で活躍し、行動を通して得た深い知見をもっている人たちで、藻谷浩介がその人たちと対談する内容をこの本はまとめている。それぞれ言わんとするところはわかりますが、理解を深めるには少し難しい本でもある。

 3月22日から風邪をひき、その後も気候が、特に温度の落差がひびいて今もすっきりせず、まだ読み直しをしていない。

 お勧めの本です。









hirad3519 | 藻谷浩介 | 19:10 | - | - | - | - |

里山資本主義 (藻谷浩介 NHK広島取材班)

 
 神奈川県の大和市に、「いずみ書店」という小さい本屋さんを営んでいる知人がいる。「里山資本主義」はこのところ全国的に売れ行きがいいので、「いずみ書店」の店頭にもおいているそうです。
 それを読んだ知人は。「心に余裕がある人、エリ−トや学歴の高い人が実行するもの」との感想をのべてきた。どうしてそんな言葉がでてくるのか私には理解できないけど、将来を見通す力、発想の転換をする力などから、いきつくところは「人」と考えれば、彼なりの表現の仕方なのだろう。

 里山資本主義について、うまくまとめているブログがあったので、そこからの借り物です。
 
 衰退の一途を辿った日本の林業、そんななか製材業で新しい試みをしているのが、岡山県真庭市の銘建工業だ。社長の中島浩一郎さんは、日本に先駆けて1997年に「木製バイオマス発電」を導入、製材過程で出る4万トンの木屑を燃料にして、工場で使用する電気のほぼ100%をまかなっているという。電力会社に払っていた電気代がなくなり、さらに夜間電力を売る売電収入がうまれた。産業廃棄物だった木屑の処理にかかっていた年間2億4000万円がゼロになり、ト−タルでは数億円のプラスになった。銘建工業がバイオマス発電の導入から14年。発電施設の建設にかかった10億円は早々に減価償却し、十分に元をとっているという。
 この事例をうけて、藻谷氏は、このような事例を「マネ−資本主義」の下には条件不利とみなされてきた過疎地域にこそ、つまり人口辺りの自然エネルギ−量が大きく前近代的からの資産が不稼働のままに残されている地域にこそ、より大きな可能性がある、と分析。「マネ−資本主義の評価指標、GDPの経済成長主義を必ずしも大きくするものではない」が、「金銭換算できない活動が、見えないところで盛んになって、お金に換算できない幸せを増やす」という。「里山資本主義」とは、お金の循環がすべてを決するという前提で構築された「マネ−資本主義」の経済システムの形を、こっそりとお金に依存しないサブシステムを再構築しておこうとする考え方である、

 この「里山資本主義」の事例として、中国山地で行われている林業再生の取り組を紹介している。

 一冊の本ですから、これだけではまとめることはできませんが、私がこのブログを選んだのは、サブシステムとしての資本主義というのが言い当て妙なのでお借りしました。決して空想や理想の経済体制をしめしている点ではないところです。マネ−資本主義で国内をはじめ世界中を相手にするのもいいけど過疎地域にはサブシステムとしての資本主義がありますというのは一つの希望を示しています。


 

hirad3519 | 藻谷浩介 | 18:38 | - | - | - | - |
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